親から不動産を引き継いで空き家のまま放置している人は、処分に困っているかもしれません。そんなときには、空き家買取サービスを利用すると簡単に処分することができるためおすすめです。
このサービスでは、自分で買主を探すことなく、仲介なしで直接不動産会社や業者に空き家を買取してもらうことができます。しかし依頼先によって相場が異なるため、事前に調べたうえで相談することが大切です。
この記事では、空き家買取を利用した場合の買取相場や売却金額を上げるコツなどを解説します。最後には業者を利用するメリットについても紹介するので、ぜひチェックしてください。
空き家の買取相場
空き家買取の相場は、一般的な不動産市場価格の5~8割と考えられます。一般的な市場価格よりも安いのは、買主が購入した物件をそのままの状態もしくはリフォームして再販するためです。
相場価格は不動産ポータルサイトや、国税庁の土地総合情報システムなどでチェックしましょう。
高価買取のコツ
空き家を少しでも高く売却するために、以下のようなコツが挙げられます。
- 欠陥を直しておく
- 事前に不要品を捨てておく
- ハウスクリーニングしておく
- 空き家買取に強い業者を利用する
売却する空き家に欠陥があると、査定金額が下がってしまう可能性があります。修繕すれば必ずしも高値で売れるというわけではありませんが、印象が良くなり、交渉や調整がスムーズに進みやすくなるでしょう。反対に、あまりにも物件の状態がひどい場合、買主が見つからないリスクもゼロではありません。買取業者だけでなく、修繕会社も調べておきましょう。
建物の中にエアコンやガスコンロなどの残置物があると、不動産会社や業者は処分費用を査定金額から差し引きます。自身で事前に不要品を捨てておくと、処分費用分が節約でき、手元に残せる金額を増やせます。
実際に業者に建物の中に入って内見してもらうことを想定し、ハウスクリーニングをしておきましょう。内観が美しければリフォームや清掃のコストを節約できるため、査定金額が上がる可能性があります。自分での清掃が難しい場合は、ハウスクリーニングサービスを利用するのもひとつの手段でしょう。
不動産の関連業者は、企業によって強みや特徴が異なります。空き家買取に特化した業者を利用すると、最適な交渉や調整を期待できます。他の企業では買い取れない空き家でも、相場よりも高い金額で買い取ってくれる可能性もあります。
空き家買取のメリット
最後に、空き家買取のメリットについて解説します。
- 手続きがスムーズ
- 状態が悪くても売却しやすい
- 仲介手数料を節約できる
業者を利用すれば、契約が決まると売却までの手続きがスピーディーに進みます。現金化までの時間もかからないため、すぐにお金が欲しい場合にもおすすめです。市場価格の5~8割程度になってもスピードを重視したい人は、ぜひ利用を検討しましょう。
買主が個人の場合、そのままの状態で利用できるように、きれいな状態の不動産を求めるケースが多いです。一方、買取業者であればリフォームやリノベーションを前提としているため、古い・汚いなどの状態でも売却のチャンスがあると言えるでしょう。
仲介業者を通さず直接売却できるので、仲介手数料がかかりません。手数料は物件取引額によって異なりますが、3~5%の支払いが必要となります。取引額が多くなるほど手数料も高くなるので、このお金を節約できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
さいごに
この記事では、空き家買取サービスを利用するメリット・デメリットや、業者の選び方について解説しました。他人への迷惑や固定資産税の増加に繋がる前に、不要な不動産は手放すことが大切です。ニーズに合った業者に、空き家買取を相談しましょう。